浜松市 東区役所
- 建築主:浜松市
- 建築用途:庁舎
- 構造規模:RC造
- 延床面積:3,948u
- 静岡県浜松市
- 竣工年月:2007年1月
- 褐共設計・白柳一級建築士事務所の設計連合として設計
概 要
- 設計コンセプト
- △ ひと・まち・地球に優しい区役所
- ブリーズ・ソレイユ
- △ 水平ルーバー(庇)で、太陽の光をコントロールしています。
- 外壁のしくみ
- △
- △
- 空調のしくみ
- △
- 建物基礎のしくみ
- △
地域環境や周辺環境と共生する 『ひと・まち・地球に優しい区役所』を設計コンセプトのひとつとしました。
様々な環境共生の手法により、高効率できめ細かい制御をすることでランニングコストを低減します。
冬の太陽の光は室内を暖めます。結露防止の効果もありますので、積極的に室内へ取り込みます。しかし、夏の太陽の光はできるだけ防がなくてななりません。日本は、北緯35度にあるため、太陽の位置は夏に高くなり、冬に低くなります。したがって、わずかな庇があれば、冬の日差しを防ぐことなく、夏の日差しを防ぐことができます。
このような日射調節装置を、ル・コルビュジェはブリーズ・ソレイユと呼びました。
夏の強い日差しは、室内に入り込むのを防いでいます。しかし、冬の暖かな日差しを遮ったりはせず、室内へ取り込んでいます。
外部熱負荷を最小限に抑えるため「光触媒タイル」と「エアフローウィンド」により、省エネで快適な環境をつくっています。
光触媒タイルとは、光触媒加工を施したタイルは、汚れがつきにくく、外壁洗浄の回数を減らすことができ、環境負荷を軽減します。また、太陽光による熱負荷を軽減し、空調エネルギーを節約します。
エアフローウィンドとは、室内の空気を排気するときに、二重窓の間に空気を通し、人が最も不快感を感じやすい輻射熱をコントロールします。これにより、明るく開放的な空間を確保しながら、窓の近くでも暑すぎず寒すぎない環境を実現します。
夏期の空気の流れは、地下(免震ピット内)の涼しい空気を利用して、熱せられた暑い空気は上部へ。空調機械室より排気して、空調エネルギーを節約しています。
地震時には地域防災拠点、避難施設として活動できるよう、『免震構造』が採用されています。
『免震構造』とは、建物の足元と地面との間に免震装置を組み込んで、大地震の激しい揺れが建物に伝わらないようにする構造です。地震による倒壊を免れるだけでなく、中にいる人や家具、設備の安全性を高め、火災などの2次災害を防止することができます。また、地震後も大規模な修繕をすることなく、建物を使用することができます。