名古屋のまちづくり社会実験を視察してきました
先日、名古屋市で行われたまちづくりの実証実験を視察してきました。
11月22日(金)と23日(土)の2日間、金山駅前で開催された「人・文化・芸術チャレンジ」というイベントです。

実際には駅前空間の滞在性や賑わいを高める実験も行われていました。
駅前空間の活用と滞在性の検証
駅の南北それぞれのオープンスペースには、芝生や植栽、屋外ファニチャーを備えた仮設の滞在空間が設置されていました。
これは、今後の駅前再開発に向けて、より人が立ち寄りやすい空間を作るための試みです。

名古屋市は「NAGOYA CITY LAB」として、実証実験都市を目指す施策を進めています。金山駅前でも、歩きやすい街「ウォーカブルシティ」の検証や、モビリティに関する実験が行われているそうです。
今回のイベントが「NAGOYA CITY LAB」の一環かは未確認ですが、駅前空間を単なる通過点から、豊かな滞在空間へと変える取り組みが進んでいることがよくわかりました。
注目の「モバイルインフィル」
会場には大成建設が開発した移動滞在空間「モバイルインフィル」も設置され、屋外ファニチャーとして実際に使用されていました。

なるほど、移動可能な滞在空間なら法的な制約もクリアできるんですね。
植栽と空間の豊かさ
植栽はうまくデザインされていると景観に馴染むため目立ちませんが、あるとないとでは空間の居心地が大きく変わります。滞在性を高める上で、とても重要な要素です。

滞在空間の植栽を提供しているとのことです。
中央の立派なオリーブの木とベンチのセットも、二日間限定の「仮設」なのです。
一方で、従来型の通過型のパブリックスペースを一部活用することになるため、メンテナンスや予期せぬ問題が起きないかといった課題も考えられます。だからこそ、まずは仮設で検証するのは非常に合理的な方法だと思います。

今回の試みの一部として、楽器体験のワークショップが開催されていました。
最後に
地元の浜松市から少し離れての視察でしたが、名古屋のまちづくり実験から多くの学びがありました。
こうした取り組みを見て、街の居心地や未来のデザインについて考えるヒントがたくさんあると感じました。
名古屋の事例を見ながら、建築や都市空間に関する視点を広げるきっかけになりそうです。



