建築に表情を与えるアートワーク
こちらのブログ記事でよくご紹介している「浜松学院興誠中学校・高等学校体育館」。
実は竣工写真の撮影後に、ウォールアートとピクトサインの設置を行いました。

ウォールアートの一つ目は、学校周辺の地図をモチーフにしたデザイン。
学園が掲げる「地域を共に創る」キーワードをもとに、学校を中心として、地域を俯瞰するような視点を演出しました。
社会の一員であることに想いを馳せてもらえるように、と考えて企画しました。
私自身が学生の時を思い返すと、自分の学校と周辺地域の関係って、なかなか意識が行き届きませんでした。この絵をもとに、色々な見方で楽しんでもらえれば良いな、と思うのですが、いかがでしょう。

二つ目は、シルエット画によるデザイン。シックな印象の新体育館に調和しつつアクセントとなり、扉をくぐってアリーナに入場する高揚感を演出しました。
もちろん、部活の競技と対応しています!
ピクトサインは、視認性の良さと、空間にフィットするバランスの両方に気を配ってデザインしました。

ウォールアートとサインは、設計段階から設置を想定し、図面に織り込んでおきました。
具体的なデザインは、学園様との打ち合わせで意向を共有しながら決定していったものです。
図案は、西山病院大型通所リハビリ施設「Harnes」のホスピタルアートを手がけた、「じゃのみち」提供。
設置が完了したとき、空間が生き生きと動き出したようでした。
竣工写真で見る建築的な素の空間とは、また違った良さがありますね。
生徒様たちが目にする空間に、ちょっとした気づきや刺激が生まれることを願っています。

