新型コロナ対応 重症病棟

聖隷三方原病院 新型コロナ対応 重症病棟の完成検査を行いました。

年始に病院から突然「今年度中にコロナ受け入れをするためのICUを整備したい」との連絡が入りました。おりしも新規陽性患者が爆発的に増加する時期で、国内を差し迫った状況が覆った時期でした。

厚生労働省「新規陽性者数の推移」

その翌日には施工者を含めての協議をし、1週間足らずで工事仮発注資料を作成しました。その後、施工者にて機器と人員の手配を進め、まさしく走りながら考えて設計して調査して施工する状況で、実質工期2ヶ月でICUレベルの病棟を造りあげました。

もともとこのエリアは11年前の新築時には今回とは別の用途(一般病室、化学療法外来)への改修を想定し、ある程度の設備配管の引き込みをしてありました。多少無理はあったものの、それらを活かす計画をしたことで、工事エリア外への影響を最小限に抑えながら工事をやりきることができました。

病院の将来計画(マスタープラン)が想定通り進まないことはよくあることです。それでもある程度の建築的な準備が活きた今回事業は今後の設計業務において非常に良い経験となりました。

まだまだ新型コロナの収束時期は時間がかかりそうです。この病棟が閑散として、別用途への転換を求められる日がくることを願うばかりです。

最後になりますが超短工期かつ無事故で完成することができたことに、工事施工者や病院施設課をはじめ各関係者にお礼を申し上げます。

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